立田山の麓に、肥後藩主・細川家の菩提寺泰勝寺跡があります。
そこに茶室「仰松軒(こうしょうけん)」があり、月に2日のみ、花の会のため一般公開されていると先輩に聞き、訪れました。
この仰松軒は、もとは京都に建てられていた細川三斎(忠興)の設計による茶室の復元です。
天気も良く、池の周りの小道を歩いて茶室へと向かいました。
木漏れ日がとてもきれいでした。
中に入ると薄暗い空間に淡い光が差し込み、そこにはひっそりと生け花がありました。
茶室は、自然の木や竹をそのまま使っていて、おおらかさを感じます。
一方で、なぐり波形の床柱や、細やかな建具のデザインなど、1つ1つ丁寧に考えられています。
生け花は、きっと計算されているのだろうけど、摘んだばかりの野の花のように生き生きとしていました。
茶室も生け花も、きちんと考えられたものでありながら、押しつけがましくない、凛とした設えでした。
興味を持たれた方、ぜひ行ってみてください。
※ 茶室に入られるのは、月に2日間のみですのでご注意ください。